胃がんと出血性胃潰瘍(本文)
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結論から言うと、出血性胃潰瘍が胃がんに直接移行することは、まずありません。
胃がんと出血性胃潰瘍はまったく別の病気なのです。
胃潰瘍とは、主に胃酸が原因で、組織が溶けてえぐられてしまう病気です。
これに対してがんは、新しい細胞が生まれてくる際に、細胞の遺伝子が傷つくことで細胞自体ががん細胞に突然変異してしまう病気です。
確かに胃潰瘍は胃壁を削り、潰瘍部の細胞を傷つけます。
そして、そこではえぐられてしまった部分を補おうと、新たな細胞が生まれます。
ですから、そのときに何らかの拍子で遺伝子が傷つけられてがん細胞に変異してしまうことも考えられます。
しかし、胃潰瘍と胃がんは無関係ではありません。
胃潰瘍のひとつの特色に、白苔というものがあります。
これは、潰瘍ができてえぐられてしまった部分に胃液、食物のかす、死んだ細胞、崩れた胃の組織などが、白っぽい苔状のものとなってたまったものです。
これは周囲の粘膜のピンク色とは明らかに異質ですから、まず見落とすことなく潰瘍を発見できるのです。
ところが、この白苔の下には単純な潰瘍だけでなく、恐ろしいがん細胞が潜んでいることもあるのです。
最近は、電子内視鏡の解像度も飛躍的によくなり、胃の粘膜もかなり細かいところまで見ることができるようになりました。
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